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久石譲プレゼンツ ミュージック・フューチャー Vol.5

第2回
Young Composer’s Competition

優秀作品 受賞者決定!優秀作品 受賞者決定!

受賞作品は
「MUSIC FUTURE Vol.5」において、
世界初演いたします!

MUSIC FUTUREとは……?MUSIC FUTUREとは……?

作曲家・久石譲が主宰する
コンサート・シリーズ「MUSIC FUTURE」は、
現代に書かれた優れた音楽を紹介するという趣旨のもと、
2014年にスタートしました。
とかく難解と捉えられがちな現代の音楽に対する
先入観を変えるべく、
ミニマル・ミュージックやポスト・クラシカルといった
先端性の強い音楽でありながら、
聴衆と高いコミュニケーション能力を持つ作品、
そして未来へ残したいと思える音楽を
久石自らセレクトしています。

過去の受賞作の音源はアーカイブからお聴きいただけます。


優秀作品 受賞者決定!!

国内外よりたくさんのご応募をいただき
誠にありがとうございました。

全応募作品の中から、優秀作品に選ばれたのは
澤田恵太郎さんの「時と場合と人による」
となりました。

「時と場合と人による」は、
《MUSIC FUTURE Vol.5》コンサートにおいて演奏いたします。

初演音源はこちらからお聴きいただけます。

◆第2回 受賞作
澤田恵太郎「時と場合と人による」

編成:鈴木慎崇(piano)、西江辰郎(violin)、金子平(clarinet)

【受賞者プロフィール】

澤田 恵太郎(さわだ けいたろう)
1992年山口県防府市出身、愛知県常滑市で育つ。作曲を小林聡、小井洋明、松田宣正、ピアノを山田恒子氏に師事。日本福祉大学社会福祉学部社会福祉学科在学中、細田守監督・高木正勝音楽のアニメーション映画「おおかみこどもの雨と雪」の劇中曲《きときと-四本足の踊り》に強く感動し、2018年、作曲家を志すため愛知県立芸術大学音楽学部作曲科作曲コースに進学。Steve Reich作曲《Nagoya Marimba》でミニマル・ミュージックに出会い衝撃を受ける。映像と音楽を組み合わせた作品に関心があり、久石譲、高木正勝、坂本龍一各氏の作品から多くを学んでいる。現在、愛知県立芸術大学音楽学部作曲科作曲コース1年に在籍。

【審査員評(抜粋)】※50音順

ミニマル・ミュージックのエコーを聞き取った作品だが、「ミニマル・ミュージックという発想」に立ち向かうような強さを感じられないのが残念なところ。
音の選択にセンスを感じる。また、「三重奏」という選択がうまく機能しており将来が楽しみ。
————— 足本憲治氏(国立音楽大学准教授)

それほどたいしたつくりではないのだが、ほかの作品にくらべれば、はるかにいい。スコアの書き方としてCl/Pf/Vn という順番は、基本とちがうようにおもえるが、それはまあ許容しよう。ライヒ的な曲調で、ほとんど模倣(よくて、同程度、じっさいはもっとダメ)にみえるが、テンポ感と音色のやりとりで救われる。
————— ⼩沼純⼀⽒(早稲田大学教授)

人の会話は独特の音楽になっている。鳥の声を模倣した優れた楽曲があるように、噛み合わない対話をアンサンブルに写し取れば、スケルツォやラプソディの名曲に変わりうる。会話はただずれるだけでなく、時々、相手に話を合わせたり、相槌を入れたり、自分の意見をこっそり変えたり、ケムに巻いたり、ちゃぶ台返しをしたりと様々な裏技がある。そんなハプニング性も積極的に導入されており、これをダンスミュージックとして活用した場合、ダンサーの脱臼は避けられないだろう。
————— 島⽥雅彦⽒(作家)

素直で楽しいトリオ。アクセントやシンコペーションの効果も良い。明快な旋法色を持っているので、聴きやすい。名演が曲に命を与える、そういうタイプの小品。好感が持てる作品。しかし、ただそれだけで、謎や発見や驚きがない。よく特異な志を持った創意を期待したい。
————— ⻄村朗⽒(作曲家)

明るい、楽しい。途中からPfの左手の音型がやや陳腐。基本モチーフは面白い。
音の展開は繰り返しを基本としているが、多分に古典的な方法ではある。
暗い音の多い現代音楽にあって、この楽天的な曲はよいと思う。
————— 久⽯譲⽒(作曲家)

ある一つの文脈から、もうひとつの文脈に移行する時に、ちょうどドアを開けて一陣の風が吹き込んできた時のように、それまでにない気分が生まれることがあって、それで刷新されるものがある。刷新の気分は、通常、あっという間に消えてしまう(半減期が短い)が、音楽の場合、それを引き伸ばすことができる(半減期を長くすることができる)。
「時と場合と人による」という表題に、ユーモラスなメタ認知を感じる。そして楽曲は確かに半減期が長いのである。
時間は脳の中でつくられるものであって、その意味では時間自体が一つの「作品」である。音楽とは「時間」という脳内作品を、何度もなんども作り直すことなのだろう。つまり、音楽の半減期は、無限に設定されている。だとするならば、作品という区切りは一体何なのだろう。そんなことを考えた。
————— 茂⽊健⼀郎⽒(脳科学者)

©Young Composer’s Competition事務局 / Wonder City Inc.
当サイト内におけるテキスト等の無断転載・引用(一部・全部問わず)を禁じます。

募集要項

「Young Composer’s Competition」は、
応募受付を終了いたしました。
多数のご応募有難うございました。

募集作品

新鮮な魅⼒を持った現代曲であり、⽣演奏可能な作品であること。
ミニマル的な作品だけなく、広く実験的な作品を募集します。
そのうえ聴衆と⾼いコミュニケーション能⼒をもつ作品が望ましい。

編成

三重奏以上の室内アンサンブル作品
*指揮者なし、3名〜10名程度での演奏を原則とします。
*編成範囲は末尾記載の「編成表」を参照してください。
*アンプや電⼦機器およびテープ等の録⾳素材の使⽤は不可。
*楽器損傷または破損が予想される奏法は禁⽌とします

演奏時間

7分〜10分以内

応募費⽤

無料

応募資格

国籍・経歴不問
35歳位まで

提出物

①応募用紙※所定の⽤紙に必要事項を記⼊してください。
>> 応募用紙のダウンロードはこちら
②フルスコア(総譜)1部
*スコアには曲名と楽器編成を記載し、作曲者名・⽒名は記載しないこと
*⾃筆またはコンピュータソフトによる鮮明なスコアのコピーであること。応募スコアは返却いたしません。
*A3サイズ以下で、製本はせずにお送りください。
*演奏時間と速度表記(メトロノーム表⽰等)を具体的に記載すること。
*練習番号または⼩節数、各ページには通しページ数等を明記すること。
③デモ⾳源(MIDI⾳源等によるデモ⾳源を収録したCD)
④作曲ノート(⽇本語による)

注意事項

*未発表かつ未出版でオリジナルの新作であること。
*他のコンテスト等に現在応募中の作品の応募は認められません。
*応募時の提出物は返却いたしません。
*受賞作品の作曲者は、原則としてリハーサルに⽴会うものとします。
*受賞決定後の作品の撤回や辞退は認められません。
*受賞作品の演奏会⽤楽譜(パート譜等)は主催者が作成し、演奏会終了後も保持します

応募締切

2018年8⽉31⽇(⾦)必着
※持込み不可

著作権

受賞作品のすべての著作権は、作曲者に帰属します。
なお、受賞作品決定後、
《MUSIC FUTURE Vol.5》での初演までに、
主催者と作曲者との間で作品の利⽤許諾に関する契約を締結するものとします。

募集要項のダウンロード

「Young Composer’s Competition」は、
応募受付を終了いたしました。
多数のご応募有難うございました。

審査について

予定審査員(五十音順、敬称略)

足本憲治(国立音楽大学准教授)、小沼純一(早稲田大学教授)、
島田雅彦(作家)、西村朗(作曲家)、茂木健一郎(脳科学者)、久石譲(作曲家)

審査方法

番号を付した無記名の楽譜と音源の審査により、受賞作1作品を選出します。

審査結果発表

審査結果は、2018年10⽉に発表の上、
11⽉開催の《MUSIC FUTURE Vol.5》にて世界初演します。

賞⾦

優秀作品賞 15万円
《MUSIC FUTURE Vol.5》コンサートへのご招待

応募作品の送付先・お問い合わせ先

応募作品送付先

〒106-0031 東京都港区⻄⿇布4-20-3 ⻄⿇布HOUSE202
株式会社ワンダーシティ内
Young Composerʼs Competition事務局

「Young Composer’s Competition」は、
応募受付を終了いたしました。
多数のご応募有難うございました。

【編成表】

Flute1/Oboe1/Clarinet1/Bassoon1/Piano 1/Strings(1-1-1-1-1)/Percussion

*掲出楽器は独奏者としても可能です。
*掲出されていない持ち替え楽器、パーカッションの具体的な楽器の使用可否についてはお問い合わせください。