国内外よりたくさんのご応募をいただき
誠にありがとうございました。
全応募作品の中から、優秀作品に選ばれたのは
門田 和峻さんの「きれぎれ」
となりました。
優秀作品「きれぎれ」は、
《Music Future Vol.4》コンサートにおいて演奏いたします。
※10/2に両日演奏予定と発表しましたが、
演奏日は10/24のみとなります。
初演音源はこちらからお聴きいただけます。
◆第1回 受賞作
門田和峻「きれぎれ」
編成:太田弦(conductor)、柳原佑介(flute)、岡北斗(oboe)、
田中香織(Clarinet)、佐久間大作(Bassoon)、和田光世(Marimba)、
鈴木慎崇(piano)、西江辰郎(violin1)、
ビルマン聡平(violin2)、松実健太(viola)、矢口里菜子(violoncello)、竹田勉(contrabass)
門田 和峻(もんでん かずたか)6歳でピアノを、12歳で作曲を始める。東京音楽大学作曲専攻芸術音楽コース卒業、東京学芸大学大学院音楽教育専攻作曲領域を修了。2012年、卒業作品が優秀作品とされ、学内オーケストラによって初演。 2016年、第一回「未来のクラシック音楽」作品公募にギターと左手ピアノの作品が選出され初演・楽譜出版。同年、プラスティックアニメのためのピアノ曲集の楽譜・CDを出版・販売。作曲家として新作委嘱や編曲を手がけるほか、劇伴制作にも携わる。映像制作チームOkpeepsに所属し、企業・団体のPV・TVCM音楽を担当。
最も「優等生的」な作品。一本筋の通った構築力、書く力を感じる。
随所に散りばめられたウィットあるいはユーモアにも好感。
意地悪に捉えれば「ミニマル・ミュージック」の枠からは出られていないか。
————— 足本憲治氏(国立音楽大学准教授)
“ミニマル・ミュージック”にしばられている、という点では、他の作品と近いところにはある——しかし、語法・スタイルとしては徹底していて、その愚直さは評価できる。ミニマル・ミュージックの語法を、現在、愚直に作曲に取り込むことを敢えてしている、という意味において。そしてその語法の意味を考えている、ということにおいて。
————— 小沼純一氏(早稲田大学教授)
ミニマル・ミュージックでは「反復」にいかなる説得力を持たせるかが問われる。
むろん、反復は一回ごとに特異であるに越したことはないのだが、人はむしろ反復の暴力性の方に屈してしまうものである。その点、この楽曲は反復による疲労や鈍化、退屈を巧みに表現しており、ミニマル・ミュージックの本質に対する鋭い自己批評になっている。むろん、それだけではなく、メロディやリズム、曲想の変化が別の流れを作り出し、オーケストレーションも繊細なので、情景描写にもおおいに才能を発揮するだろう。
————— 島田雅彦氏(作家)
ミニマル的なものだけで、じつに見事な曲を構築なさったことに敬意を表します。
作曲ノートに書かれていることが実現していると思います。
————— 高畑勲氏(映画監督)
かなりの実力者の作。
響きの色調、アンサンブルの質感の創出、細部の入念な作り上げ。速いパルスから遅れてゆくパートのずれの面白さ、等々、多くの魅力を持っている。冴えた感性と高度なエクリチュール。
あえて欲を言えば、後半にもうひとひねりのアイデアがほしかった。作曲者の実力をさらに生かせば、未知のゾーンへ聴き手をひっぱれた可能性もあると思う。ともかく秀作と言える。
————— 西村朗氏(作曲家)
一番ミニマル的な音の扱いではあるが、技法としての繰り返しであって、たぶんに音響的である。つまりミニマル・ミュージックに不可欠な論理的な組み立てが甘い。ただし技術的には応募作品の中では一番しっかりしていると思われる。今後もミニマル的な作品を書いていくのであれば、ミニマル・ミュージックとは繰り返すことではなくて、楽曲を成立させている最小限の要素であるという思想(大袈裟だが)を学ばなければならない。
————— 久石譲氏(作曲家)
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「Young Composer’s Competition」は、
応募受付を終了いたしました。
多数のご応募有難うございました。
新鮮な魅力を持った現代曲であり、生演奏可能な作品であること。
難解な語法で書かれた音楽ではなく、ミニマル的要素や、親しみやすいメロディ、
ハーモニーなどの調性システムを組み込んだ曲、またはリズム的要素がアクセントとなるような、
聴衆と高いコミュニケーション能力をもつ作品であること。
三重奏以上のアンサンブル作品。
*編成範囲は末尾記載の「編成表」を参照してください。
*アンプや電子機器およびテープ等の録音素材の使用は不可とします。
*楽器損傷または破損が予想される奏法は禁止とします。
7分以上〜10分以内
無料
国籍・経歴不問
30歳位まで
①応募用紙(曲名・氏名・生年月日/年齢・住所・電話番号・メールアドレス・音楽上の履歴)
②フルスコア(総譜)1部
*スコアには曲名と楽器編成を記載し、作曲者名・氏名は記載しないこと。
*自筆またはコンピュータソフトによる鮮明なスコアのコピーであること。応募スコアは返却いたしません。
*A3サイズ以下で、製本したもの。(ホチキス留めは不可)
*演奏時間と速度表記(メトロノーム表示等)を具体的に記載すること。
*練習番号または小節数、各ページには通しページ数等を明記すること。
③音源データを収録したCD(MIDI音源等)
④作曲ノート(日本語による)
*未発表かつ未出版でオリジナルの新作であること。
*他のコンテスト等に現在応募中の作品の応募は認められません。
*応募時の提出物は返却いたしません。
*受賞作品の作曲者は、原則としてリハーサルに立会うものとします。
*受賞決定後の作品の撤回や辞退は認められません。
*受賞作品の演奏会用楽譜(パート譜等)は主催者が作成し、演奏会終了後も保持します。
2017年7月31日必着
※持込み不可
受賞作品のすべての著作権は、作曲者に帰属します。
なお、受賞作品決定後、《Music Future Vol.4》での初演までに、
主催者と作曲者との間で作品の利用許諾に関する契約を締結するものとします。
「Young Composer’s Competition」は、
応募受付を終了いたしました。
多数のご応募有難うございました。
足本憲治(国立音楽大学准教授)、小沼純一(早稲田大学教授)、島田雅彦(作家)、
高畑勲(映画監督)、西村朗(作曲家)、久石譲(作曲家)
番号を付した無記名の楽譜と音源の審査により、受賞作1作品を選出します。
受賞作品は《Music Future Vol.4》本公演にて世界初演します。
優秀作品賞 15万円
《Music Future Vol.4》コンサートへのご招待
〒106-0031 東京都港区西麻布4-20-3西麻布HOUSE202 株式会社ワンダーシティ内
Young Composer’s Competition事務局
「Young Composer’s Competition」は、
応募受付を終了いたしました。
多数のご応募有難うございました。
Flute1(Piccolo持ち替え可)/Oboe1(English Horn持ち替え可)/Clarinet1(Bass Clarinet持ち替え可)/Bassoon1/Horn 1
Trumpet 1/Trombone 1(Bass Trombone含む)/Piano 1/Strings(Violin2、Viola1、Violoncello1、Contrabass1)/Percussion 2(2名以内で演奏が可能であること)
*掲出楽器は独奏者としても可能です。
*掲出されていない持ち替え楽器、パーカッションの具体的な楽器の使用可否についてはお問い合わせください。