久石譲プレゼンツ ミュージック・フューチャー Vol.6

第3回
Young Composer’s Competition

優秀作品 受賞者決定!優秀作品 受賞者決定!

受賞作品は
「MUSIC FUTURE Vol.6」において、
世界初演いたします!

MUSIC FUTUREとは……?MUSIC FUTUREとは……?

作曲家・久石譲が主宰する
コンサート・シリーズ「MUSIC FUTURE」は、
現代に書かれた優れた音楽を紹介するという趣旨のもと、
2014年にスタートしました。
とかく難解と捉えられがちな現代の音楽に対する
先入観を変えるべく、
ミニマル・ミュージックやポスト・クラシカルといった
先端性の強い音楽でありながら、
聴衆と高いコミュニケーション能力を持つ作品、
そして未来へ残したいと思える音楽を
久石自らセレクトしています。

過去の受賞作の音源はアーカイブからお聴きいただけます。

優秀作品 受賞者決定!!

国内外よりたくさんのご応募をいただき
誠にありがとうございました。

全応募作品の中から、優秀作品に選ばれたのは
摩耶・トーマスさんの「シナプス」
となりました。

「シナプス」は、
《MUSIC FUTURE Vol.6》コンサートにおいて演奏いたします。

初演音源はこちらからお聴きいただけます。

◆第3回 受賞作
摩耶・トーマス「シナプス」

編成:荒川洋(flute)、芹澤美帆(bass clarinet)、向後崇雄(bassoon)、
辻本憲一(trumpet)、柴原誠(percussion)、鈴木慎崇(piano)、
西江辰郎(violin)、矢口里菜子(violincello)

【受賞者プロフィール】

摩耶・トーマス(マヤ トーマス)
1998年、カリフォルニア州パサデナ出身。日本人の母、アメリカ人の父を持ち、幼少の頃から欧米音楽のみならず、日本の童謡、スタジオジブリの作品を鑑賞しながら育つ。6歳の時にピアノ、12歳の時にアルトサックスを始める。10歳頃から作曲の勉強をはじめ、現在は南カリフォルニア大学音楽学部(USC Thornton School of Music)作曲科の4年生。  電気音響音楽(Electroacoustic music)や、映画音楽の作曲にも興味があり、同大学映画芸術学部の生徒作品なども手がけている。

【審査員評(抜粋)】※50音順

書法に明るく優れた作品。一つ一つの響きの均整が心地よい。指揮者ナシの「メリット」へのアプローチは見受けられない。やや雰囲気に流されすぎか。
————— 足本憲治氏(国立音楽大学准教授)

作品番号3は特に楽しみました。自分の中で1位を作品番号2にするか作品番号3にするか迷ったのですが作品番号2にしたのです。練習番号【G】【I】【K】【M】における記譜方法が問題です。とてもシンプルな音に聞こえますが、この記譜ではそのように聞こえません。また練習番号【I】は練習番号【H】と【J】で要求されるテンポでは演奏できません。
————— デニス・ラッセル・デイヴィス氏(指揮者・ピアニスト)

オーケストレーションの技術が良い。各楽器の響きを活かしてうまくまとめている。とても聴きやすく、こういう現代の曲があって良いと思う。演奏者も楽しく演奏ができるだろう。ただ反面、斬新さには欠ける。やはり両立は難しいだろうか?
————— 久石 譲氏(作曲家)

今回の応募作で唯一、即座に生のライブ演奏で聴いてみたいと思った作品です。何よりも音楽が溌剌としていて楽しいですし、「シナプス」という題材の選択と、それを音楽で表現していく力がよく結びついていると思います。ただし、非常に大きな不満を感じたのは、神経が末端に行くに従って細くなっていくように、この作品も尻つぼみで終わってしまう点です。7分間の音楽として完結しているとは思えないので、このあと2楽章と3楽章を書き加えるとか、何らかの補作が必要だと思います。実際、続きを聴いてみたいと思わせるだけの魅力にあふれているので、審査結果と関係なく、ぜひ真剣に検討してください。(抜粋)。
————— 前島 秀国氏(サウンド&ヴィジュアル・ライター)

楽器のさまざまな特殊奏法を駆使して、「ネットワーク感」を出している。途中で減速する印象のところのよどみが、大脳皮質の「溝」(sulcus)のようである。一つひとつの音符という「個」が弾けつつ、つながっていくことで、逆に「個」が再定義される。シンバルで一度「なぎ」が起こるところで、「脳室」のような空間が演出される。全般に良いテンポで進む曲想の中で、「よどみ」、「なぎ」がアクセントになっている。
————— 茂木 健一郎氏(脳科学者)

©Young Composer’s Competition事務局 / Wonder City Inc.
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募集要項

「Young Composer’s Competition」は、
応募受付を終了いたしました。
1次審査通過作品を紹介します。こちらよりお聴きください。
受賞作は2019年10月25日の「Joe Hisaishi Presents Music Future Vol.6」で演奏します。

We have stopped accepting applications of”Young Composer’s Competition”.
Thank you for your application.
Introducing works that have passed the first screening.Link→
The award-winning work will be performed in “Music Future Vol.6”.(2019.10.25)

募集作品

新鮮な魅力を持った現代曲であり、≪MUSIC FUTURE≫のコンセプトに沿った生演奏可能な作品であること。
ミニマル的な作品だけなく、広く実験的な作品を募集します。
そのうえ聴衆と高いコミュニケーション能力をもつ作品が望ましい。

編成

ピアノ三重奏~ピアノ八重奏
*指揮者なし。
*≪MUSIC FUTURE Vol.6≫のテーマに則り、ピアノ1台を含めることを原則とします。
*使用できる楽器編成は末尾記載の「編成表」を参照してください。
*アンプや電子機器、およびテープ等の録音素材の使用は不可とします。
*楽器損傷または破損が予想される奏法は禁止とします

演奏時間

7分〜10分以内

応募費用

無料

応募資格

国籍・経歴不問
35歳位まで

提出物

①応募用紙※所定の用紙に必要事項を記載してください。
>> 応募用紙のダウンロードはこちら
②フルスコア(総譜)1部
*スコアには曲名と楽器編成を記載し、作曲者名・⽒名は記載しないこと
*自筆またはコンピュータソフトによる鮮明なスコアのコピーであること。応募スコアは返却いたしません。
*A3サイズ以下で、製本はせずにお送りください。
*演奏時間と速度表記(メトロノーム表⽰等)を具体的に記載すること。
*練習番号または小節数、各ページには通しページ数等を明記すること。
③デモ音源(MIDI音源等によるデモ音源を収録したCD)
④作曲ノート(日本語による)

注意事項

*未発表かつ未出版でオリジナルの新作であること。
*他のコンテスト等に現在応募中の作品の応募は認められません。
*応募時の提出物は返却いたしません。
*受賞作品の作曲者は、原則としてリハーサルに立会うものとします。
*受賞決定後の作品の撤回や辞退は認められません。
*受賞作品の演奏会用楽譜(パート譜等)は主催者が作成し、演奏会終了後も保持します

応募締切

2019年8月31日(土)必着
※持込み不可

著作権

受賞作品のすべての著作権は、作曲者に帰属します。
なお、受賞作品決定後、
《MUSIC FUTURE Vol.6》での初演までに、
主催者と作曲者との間で作品の利用許諾に関する契約を締結するものとします。

募集要項のダウンロード

審査について

審査員(五十音順、敬称略)

足本憲治(国立音楽大学准教授)、デニス・ラッセル・デイヴィス(指揮者・ピアニスト)、 久石譲(作曲家)
前島秀国(サウンド&ヴィジュアル・ライター)、茂木健一郎(脳科学者)

審査方法

番号を付した無記名の楽譜と音源の審査により、受賞作1作品を選出します。

審査結果発表

審査結果は、2019年10月上旬にWEBサイトで発表の上、
10月開催の《MUSIC FUTURE Vol.6》にて世界初演します。

賞⾦

優秀作品賞 15万円
《MUSIC FUTURE Vol.6》コンサートへのご招待
※遠方に在住の場合には交通費・宿泊の補助を予定しています。

応募作品の送付先・お問い合わせ先

応募作品送付先

〒106-0031 東京都港区西麻布4-20-3 西麻布HOUSE202
株式会社ワンダーシティ内
Young Composerʼs Competition事務局

お問い合わせはこちら

【編成表】

Piano 1/Flute 1(piccolo持ち替え可)/Oboe 1/Clarinet in B♭1/Bass Clarinet 1/Bassoon 1/Horn 1/Trumpet 1
Trombone 1/Percussion 2/Strings (1-1-1-1-1)

*掲出楽器は独奏者としても可能です。
*掲出されていない持ち替え楽器、パーカッションの具体的な楽器の使用可否についてはお問い合わせください。