指揮:久石 譲
作曲・ピアノ:ニコ・ミューリー
ヴィオラ:ナディア・シロタ
室内楽:Music Future Band
久石譲:室内交響曲 for Electric Violin and Chamber Orchestra
ニコ・ミューリー:Selections from the Drones and Viola
久石譲:Viola Saga(世界初演)
ニコ・ミューリー:Roots, Pulses(世界初演)
※曲目・曲順は変更になる可能性がありますのでご了承ください。
全席指定 6,900円(税込)
※未就学児入場不可
※ニューヨーク公演について日本国内でのチケット販売はございません
※ニューヨーク公演のチケット販売情報は後日発表します
企画:ワンダーシティ
主催:日本テレビ/読売新聞社/イープラス/ローソンチケット/第一通信社
協賛:株式会社イオス コーポレーション/株式会社ワンダーシティ
制作:プロマックス
久石譲は学生時代にミニマル・ミュージックに興味を持ち、現代音楽作曲家として活動を開始しました。これまで30年以上にわたり数多くの映画音楽を手がけ、近年は指揮者としても活動していますが、その間も、自身のルーツであるミニマル・ミュージックの作曲を続けてきました。
2014年、久石が現代の優れた音楽を紹介すべく立ち上げたコンサート・シリーズが“MUSIC FUTURE”です。ミニマリストならではの視点で最先端の音楽をセレクトし、欧米で高い評価を受けながらも日本では演奏機会の少ない作曲家を紹介していくという、他に類を見ない斬新なプロジェクトとして始まりました。
2014年「Vol.1」では、久石のミニマル作品の新作2曲に加え、久石が強いシンパシーを感じている「ホーリー・ミニマリズム(聖なるミニマリズム)」の作曲家アルヴォ・ペルトとヘンリク・グレツキの作品、そして若い世代を中心に近年注目を集めているジャンル「ポストクラシカル」の注目作曲家ニコ・ミューリーの作品を演奏しました。続く2015年の「Vol.2」では、スティーヴ・ライヒの「エイト・ラインズ」やジョン・アダムズの「室内交響曲」、そして久石による単旋律をコンセプトにした「Single Track Music 1 for 4 Saxophones & Percussion」や6弦のエレクトリック・ヴァイオリンのために書き下ろした「室内交響曲」を披露しました。2016年の「Vol.3」では、ピューリッツァー賞(音楽部門)受賞により世界が注目している作曲家のデヴィット・ラングの楽曲や、アルノルト・シェーンベルクの「室内交響曲第1番」を演奏し話題となりました。2017年の「Vol.4」ではガブリエル・プロコフィエフの「弦楽四重奏曲第2番」、久石の書き下ろしでバンドネオン奏者の三浦一馬が演奏する「室内交響曲第2番《The Black Fireworks》」をはじめとする意欲的なプログラムで”明日のため届けたい音楽”を探りました。2018年の「Vol.5」は、ソリストにマヤ・バイザー(チェロ)とモーリー・ネッター(ソプラノ)を迎え、久石と親交のあるデヴィット・ラングとの夢の競演で、東京だけでなくニューヨーク公演も成功させました。そして2019年の「Vol.6」は世界的に活躍するピアノ・デュオ、滑川真希とデニス・ラッセル・デイヴィスを迎え、久石による書き下ろし曲を披露したほか、フィリップ・グラス「Piano Sonata」を日本初演。2020年の「Vol.7」はコロナ禍の中、来日が叶わなかったニコ・ミューリーの楽曲を披露し、シリーズ初のライブ配信も実施しました。2021年の「Vol.8」はブライス・デスナー、レポ・スメラなど“現代の音楽”を堪能する極上のプログラムを展開し、注目を集めました。進化し続ける“MUSIC FUTURE”を今年もお聴き逃しなく。
国立音楽大学在学中よりミニマル・ミュージックに興味を持ち、現代音楽の作曲家として出発。1981年「MKWAJU」を発表、翌1982年にファーストアルバム「INFORMATION」を発表し、ソロアーティストとして活動を開始。以後、「Minima_Rhythm」シリーズ(2009, 2015, 2017)、「Melodyphony」(2010)、「Dream Songs: The Essential Joe Hisaishi」(2020/Decca Gold)の全世界同時リリース、「Symphonic Suite “Kiki’s Delivery Service”」(2020)などのアルバムを多数生み出し、ジャンルにとらわれない独自のスタイルを確立する。
1984年の映画『風の谷のナウシカ』以降、『風立ちぬ』(2013)まで宮﨑駿監督作品の音楽を担当する。このほか、『HANA-Bl』 (1998/北野武)、『おくりびと』(2008/滝田洋二郎)、『悪人』(2010/李相日)、『かぐや姫の物語』(2013/高畑勲)、『家族はつらいよ』シリーズ(2016, 2017, 2018/山田洋次)、『海獣の子供』(2019/渡辺歩)など、話題作の映画音楽を多数手掛ける。国内では、これまでに数度にわたる日本アカデミー賞最優秀音楽賞をはじめ、2009年紫綬褒章を受章するなど数々の賞を受賞。海外においても『千と千尋の神隠し』でのアニー賞音楽賞のほか、韓国映画『トンマッコルヘようこそ』、中国映画『おばさんのポストモダン生活』、『Our Time Will Come』などで各国の最優秀音楽賞を受賞している。
演奏活動においても、ソロピアノやオーケストラなどさまざまなスタイルを披露。2004年7月、新日本フィルハーモニー交響楽団と「新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ(W.D.O.)」を結成し、音楽監督に就任。多彩な内容のプログラムで全国ツアーを実施している。また、クラシックの指揮者としても活躍の場を広げ、国内の演奏会のみならず、香港フィルハーモニー管弦楽団、台湾国家交響楽団、ロンドン交響楽団、メルボルン交響楽団、アメリカ交響楽団、シンガポール交響楽団など世界の主要オーケストラと世界各地でコンサートを開催。2017年から「Joe Hisaishi Symphonic Concert: Music from the Studio Ghibli Films of Hayao Miyazaki」の世界ツアーをスタートし、これまでパリ、メルボルン、ロサンゼルス、ニューヨーク、プラハなどで開催し、大成功を収めている。
近年は、「コントラバス協奏曲」「THE EAST LAND SYMPHONY」「The Border Concerto for 3 Horns and Orchestra」などの作品づくりにも意欲的に書き下ろしている。また2014年より、久石譲プロデュースによるミニマル・ミュージックからポストクラシカルといった世界の最先端の“現代の音楽"を紹介するコンサート・シリーズ「MUSIC FUTURE」を始動。2018年の「Vol.5」では、米国の作曲家デヴィット・ラング氏と競演し、東京公演のみならず、カーネギー・ザンケルホールでのニューヨーク公演はスタンディングオベーションで大きな話題をよんだ。さらに2019年7月には、新たなプロジェクトとして「フューチャー・オーケストラ・クラシックス (FOC)」をスタートさせた。2019年には待望の「久石譲:ベートーヴェン交響曲全集」をリリースし、第57回レコード・アカデミー賞特別部門特別賞を受賞。2019年からブラームス交響曲全曲演奏に取り組み、2022年7月に「FOC Vol.5」で完結。
2020年9月から新日本フィルハーモニー交響楽団Music Partnerに、また2021年4月から日本センチュリー交響楽団主席客演指揮者に就任し、作曲家として“現代(いま)の音楽"を伝える活動も精力的に行っている。国立音楽大学招聘教授。
オフィシャルサイト http://www.joehisaishi.com/